*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

サクセスストーリー
「暴力は争いの解決手段になりえない」 ~ ムバラクの声 ~

<2018年12月更新>

success01.jpgムバラクはジュバ在住の 31 歳、JCCPが育てた次世代リーダーのひとりです。彼はJCCPが実施する紛争管理研修や、非暴力と民族共存を広めるためのコミュニティに向けた啓発活動に継続的に参加してきました。

「紛争管理に関する研修や啓発活動を通じて、自分の行動や振る舞いが変わった」と彼は言います。

南スーダンは約20の民族から成る国家です。国内避難民キャンプやその周辺の地域では、さまざまな対立構造があります。民族の違いによる対立、国内避難民と受け入る側の住民、従来からいる国内避難民と新しく来た国内避難民との間の対立などです。さらに政情不安や食糧難といった厳しい状況から、暴力に至るいさかいが日常的に起きており、民族間の不信感が根強くあります。

ムバラクも以前は、近くで口論や殴り合いがあっても、「自分に関係ないし、自分の部族ではないから」と関わりを避けていたそうです。

しかし、「JCCP が実施する紛争管理に関する研修や啓発活動に参加したことにより、他人に対して敬意を払うこと、思いやりをもつことの大切さを知った。異なる民族の間でも平和的共存が成り立つということに気がついた」と言います。

ムバラクは研修を通して多くのことを学びましたが、特に「交渉術(ネゴシエーション)」を日々の暮らしに生かすことができたことが大きかったそうです。学んだ交渉術を活用して実際に、激しい口論の末に今にも殴り合いに発展しそうになった争い事を仲裁することができたといいます。彼の仲裁により、争っていた 2 人は落ち着き、暴力ではなく話し合いで解決しようと切り替えることができたのです。
ムバラクは、「暴力は争いの解決手段には決してなりえず、穏便な解決策を見出すためには、対話と交渉が必要だ」と争う2人に諭したそうです。彼の仲裁で争いは話し合いにより解決され、 2 人は彼へ感謝の意を表しました。

ムバラクは「この争いを仲裁できたことを誇りに思う。今日もコミュニティのために役に立ちたい」と、日々強い思いで活動を続けています。


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<JCCPが行う紛争管理研修の様子>








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