*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。 

南スーダン事業
ジェンダーに基づく暴力(GBV)被害者支援・予防促進事業 総括

                                          〈2015年7月掲載〉

2015年2月13日に、「ジェンダーに基づく暴力(GBV)被害者支援・予防促進事業」が無事終了いたしました。

事業期間を当初予定より延長して、約8ヶ月の間に以下の活動が行われました。

活動内容 活動回数 対象人数
専門家に対する研修 3回  36人 
国内避難民(IDP)や周辺住民に対するGBV予防啓発活動 104回 5,034人 
住民達から選ばれたフォーカルポイントへの研修 29回 41人 
女性グループの活動 38回  101人


また、物資配布も合わせて行われています。

◯GBV被害者や被害に遭いやすい女性や子どもたちへの物資配布:916人
  (物資中身:タオル・下着・石鹸・スリッパ・生理用品・櫛・体に巻く布など)

◯他団体から配布を受けていない人や新たに避難してきた住民への配布:約400世帯
  (物資中身:ブルーシート・蚊帳・毛布・石鹸・洗面器・ゴザ・草刈り鎌など)
CIMG3618 のコピー.jpg物資配布を受ける女性たち
当初の予定にはなく、新たに現地のニーズを元に追加されたものがありました。
チャイルド・フレンドリー・スペース(CFS)の設置です。
草が茂っていて見通しの悪い場所が整備され、屋根のあるフリースペース(ガゼボ)と周辺に4種類の遊具(シーソー・ブランコ等)が2個ずつ設置されました。
日中子ども達が安全に遊ぶ場所が確保され、母親達もガゼボなどから子ども達の様子を見守ることができる為、GBV予防としての効果が期待できます。

20150427_112831 のコピー.jpg教室の代わりとしても使用されるCFS今事業で大きな役割を果たしたのがソーシャルワーカーとフォーカルポイントです。
啓発活動の合間に家庭訪問を行って、家族構成や健康状態を把握したり、必要に応じて適切な支援に繋げたりしました。
今まで警察などの専門家と住民達との間にはあまり接点がなく、不信感等から相談に行きづらい雰囲気があったこともあり、ソーシャルワーカー達が上手に間を取り持つ形で支援に繋げていったことが報告されています。

事業の中で以下も作成いたしました。

○支援先紹介リスト:
警察・病院・司法関係者・心理サポートについて対応可能な現地団体名や、担当者の名前・携帯連絡先が入っているもので、関係者に聞き取りをして最新版が作成されて、共有されています。

○啓発パンフレット:
英語とアラビア語で書かれた絵付きのGBV予防の為の小さなパンフレットで「夜暗い場所は1人で歩くことを避けよう、グループで行こう」などメッセージが入っています。こちらも最後のページには専門家の連絡先が入っています。

11月に聞き取りをした1名のフォーカルポイントのコメントです。
「初めてこのキャンプに来た時、紛争から逃れるため、村を逃げ出していた私は困惑していましたが、キャンプの人達やソーシャルワーカー達は優しく私を勇気づけてくれました。JCCPのプログラムで私はGBVのフォーカルポイントという重要な役目を担うこととなりました。そこでGBVの啓発活動や予防活動をしています。今、私は人のためになる仕事をしており、自信を取り戻すことができました。もう決して、困惑することはありません。」

3つの国内避難民キャンプで述べ5000人に対して広くGBVについての知識が伝えられたこの事業、まだまだ情勢が不安定な南スーダンですが、一人一人が本来の活力を取り戻し、いずれ平和構築の担い手になってくれることを願ってやみません。

この支援は、特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成と皆様からのご寄付によって行われました。
ご支援ありがとうございました。