*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

事業の総括

<2016年8月掲載>

2016年8月15日に、「野菜栽培を通じた国内避難民とホストコミュニティ住民との対話と融和の促進事業」が終了いたしました。

事業地のグンボ地区には、紛争により国内各地から逃れてきた国内避難民と、元々の居住者であるホストコミュニティ住民が混在しており、様々なトラブルが生じていました。
そうした中、JCCPは学校における野菜栽培を通じて国内避難民とホストコミュニティ住民間の融和を図ることを目的に、本事業を実施しました。

本事業では、学校にサイエンス・クラブを設立し、子どもたちに向けて紛争管理研修とその実践の場としての野菜栽培を行いました。その中で子どもたちは平和的共存の重要性を学び、異なる民族の友人とも仲良くするように心がけるようになりました。野菜栽培の現場でも、異なる民族の子どもと道具の貸し借りをしたり、協力して苗を植え付ける作業をしたりと、民族間の積極的な交流が見られました。

事業終了時のモニタリングでは、graph.pngサイエンス・クラブメンバーの92%において、国内避難民とホストコミュニティ住民間の対話の増加が見られました。また学校での争いの数が3分の1に減少しています。
子どもたちの中に平和的共存への意識が芽生えたことと合わせて、野菜栽培の現場ですぐに実践をしたことにより、日常での行動の変化につながったと考えられます。実際に、学校の先生からはサイエンス・クラブの子どもたちの行動の変化が多く挙げられています。友人に優しく話しかけるようにする、喧嘩を見つけたらすぐに先生を呼んで喧嘩を止める、民族に関係なく仲良くする、など、子供たちの一人一人が平和的共存に向けた行動をしたことにより、学校全体に好影響を与えています。

この支援は、特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成と皆様からのご寄附によって行われました。
ご支援いただきありがとうございました。


◆次は国内避難民への支援を行います

事業実施期間中の7月8日から、首都ジュバで政府軍と反政府勢力の間で戦闘が発生し、事業地のグンボ地区にも一時は10,000人以上の国内避難民が押し寄せました。それに伴って学校が閉鎖したことから、サイエンス・クラブの活動内容も臨機応変に変更し、学校の清掃や規模を縮小しての野菜栽培、紛争後の子供たちの心のケアを行いました。より現地に必要な支援を継続的に行うため、野菜栽培をいったん中断し、新規に発生した国内避難民への支援を開始いたします。


南スーダン4.png協力して作業を行う国内避難民とホストコミュニティ住民の子ども

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