*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

成功事例

<2017年6月掲載>

南スーダンの首都ジュバ周辺の国内避難民キャンプで実施した、食料・物資配布事業が完了しました。今回、JCCPの支援を受けた女性アグワタの体験談を紹介します。

〈6人家族を支える未亡人、アグワタ〉
アグワタは、ジュバ市中心部にあるマハド国内避難民キャンプで暮らしています。彼女は避難先のキャンプで、JCCPから約3週間分の食料(メイズ粉・米・豆・油・水など)と、生活物資(小鍋・皿・コップ・ソーラーランタン)を受け取りました。この支援により、アグワタと子どもたちは食事を取ることができるようになりました。しかし、それまでのアグワタの生活は、他の国内避難民同様、過酷なものでした。

〈親戚にも頼れず、避難民キャンプへ〉
紛争が発生した後、アグワタは戦闘の激しい北部の都市からはるばる首都ジュバに避難してきました。当初、アグワタは子どもたちと一緒に姉の家に身を寄せました。しかし、姉自身の生活も厳しく、アグワタたちを養い続けることが出来ませんでした。わずか数日後には、アグワタは子どもたちを連れてマハド国内避難民キャンプに移らざるをえなくなります。

〈厳しい国内避難民キャンプでの生活〉
アグワタは数年前に夫を病気で亡くしてから、1人で家族6人を支えています。家から何も持たずに逃げてきたため、キャンプに到着した当初は、寝泊りする場所にも困りました。キャンプは混乱しており、生活物資や食糧の配給を受けることもできず、生活は困難を極めました。例えば、調理器具を持っていなかったアグワタは、近所の人に小鍋を借りて食事の準備をしていました。食事の時間は近所の人が食べ終わってからになるので、子どもたちはいつもお腹をすかせて泣いていました。調理器具を貸してもらえず、全く食事がとれない日もありました。レストランでのパートタイムの仕事を見つけ働いていたこともありましたが、一日の賃金はせいぜい1ドル(約113円)で、急激なインフレが進んでいたこともあり、家族の食事をまかなうには足りませんでした。
名称未設定.png配布したソーラーランタン
〈JCCPの介入がもたらした変化〉
JCCPから食料と調理器具を受け取った今、アグワタは近所の人に気兼ねすることなく、好きな時間に子どもたちの夕食をつくり、食べさせることが出来ます。また、ソーラーランタンは危険が多い夜の国内避難民キャンプでの生活に、安心と安全をもたらしました。今までのように、暗闇のなかで蛇やサソリに怯えることも、夜間に真っ暗になるトイレの扉を開けたままにし、暴徒に襲われる心配をする必要がなくなったのです。過酷な状況で生きているアグワタの生活に安心や快適さがもたらされました。



避難当初は日々の生活を送ることで精一杯であった、アグワタたち国内避難民が生活を安定させることは、南スーダンの平和構築への第一歩です。国内避難民ひとりひとりが自身の安全と尊厳を回復し、よりよい人生を生きていけることを目指し、JCCPは南スーダンでの支援を継続してゆきます。

この支援は、特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成と皆様からのご寄付によって行われました。
ご支援ありがとうございました。

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