*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

ケニア 
スラムコミュニティにおける住民組織の能力強化

<2011年8月掲載>

JCCPでは、2007年のケニア大統領選挙後の暴動により大きな被害を受けたスラム地域において、住民の共生とコミュニティの治安改善を進めることを目的に、住民が中心となって運営している自助グループの能力強化を実施しています。
2010年に、スラムに住む若者をコミュニティ・アニメーター(「コミュニティを生き生きと動かす人」の意。以下CA)として養成し、暴動による被害者の心のケアを実施しました。このCAたちが本年設立した団体Animator for Development(以下AFD)は、薬物使用者に対する心のケアを実施するなど、スラムの住民の生活環境改善のために活動しています。JCCPは、AFDの組織能力の強化を目的として、CAに対して薬物使用者へのカウンセリング手法の訓練を行っています。

<2011年11月掲載>

sheep.jpgJCCPは、ケニアで2010年2月から2011年10月まで、暴動によって住む土地を追われた国内避難民が、対立の多い避難先の住民と折り合い、経済的にも自立できるよう、「畜産を通じた経済的自立とグループ間の共生支援」事業を行いました。事業には、国内避難民と地元住民の双方が参加しました。参加者はグループに分かれ、グループ内で協力して家畜を飼育し、収益を貯蓄して、そこからメンバーに貸し付けを行うノウハウも学びました。この取り組みによって、避難民と地元住民の交流が進み、多くの人の経済状態が改善しました。

シングルマザーのモニカ(仮名)には子どもが6人おり、しかも自分はHIV/AIDSに感染していました。養護施設に預けられる子どもは4人まで。残りの2人を家で育てていましたが、制服を買うお金が無いため、学校に行かせることができませんでした。彼女は不規則な政府の援助金に頼って細々と暮らしていましたが、子供に十分な食事も与えられない生活でした。

そんな彼女は、JCCPの事業に参加し、グループで羊を育てるようになってから、状況は大きく変わりました。
「避難民キャンプの外の人ともうまく付き合えるようになったわ。前は収入が無かったけど、グループで貯蓄と貸し付けをするようになってから、私も3000シリング(日本円で約3000円)を借りて野菜を売る商売を始めたの。今では一月に4000シリング(約4000円)稼げるようになって、子どもたちに学校の制服を買ってやることもできた。食べ物も買えるようになったわ。グループで協力することがすごく大切って分かったわ。」モニカは、そう嬉しそうに私たちに語ってくれました。


<2011/7/16の報告>

_FAM6293-2.jpg2011年7月、AFDとそのパートナー組織が中心となって呼びかけを行い、スラムの住民による清掃活動が行われました。共同で作業することにより、住民間の交流と相互理解を促進することを目的としています。
当日は、大人から子どもまで100名以上が参加して、スラム街の清掃を実施しました。裏通りの掃除、排水路のかき出し、粗大ゴミの撤去などを行い、集めたゴミの山を市のトラックで撤去しました。参加した住民たちはお互いに協力し合い、笑顔を見せながら清掃に取り組んでいました。
_FAM6469.jpg
JCCPは、AFDをはじめとした住民組織の能力強化を通じて、スラム地域の住民が自分たちの手でコミュニティの生活環境を改善していけるよう、今後も支援を続けていきます。