*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

ケニア
紛争を未然に防ぐ仕組みづくり

<2014年9月>


ケニアのマザレ地区でJCCPは、大規模な暴動や紛争が発生する危険性を削減して紛争を未然に予防できるよう、
現地住民と協力して、さまざまな仕組みづくりを行っています。
JCCPが住民らと構築した早期警戒・早期対応ネットワーク(住民が主体となって紛争を予防するメカニズム)がうまく機能しはじめ、各地域のセキュリティ担当(SFP)の迅速な判断と適切な対応により、暴動の危険性が削減された事例が報告されています。
とくに2014年7月7日の大規模な反政府集会「サバサバデー」と8月11日のマザレ選挙区補欠選挙の直前、JCCPは住民と共に暴動の危険性を削減する活動を集中的に実施し、住民らの直接介入によって、大規模な紛争を未然に予防することに貢献しました。

<事例1>政党の争いを選挙カー運行ルート変更で回避

8月11日のマザレ地区補欠選挙の目前、複数の政党による選挙キャンペーンIMG_8429 のコピー.jpgが行われている最中、対抗する政党のキャンペーン・カー同士がすれ違い、一方の車両の窓が割られてサポーターが怪我をする惨事となりました。
補欠選挙キャンペーンの最終日にも、2つの対抗する政党が、それぞれ違う方向から同じルートに侵入してきたことがありました。ケニアでは一般的に車の運転が荒く、狭いマザレ地区の中ですれ違いざまに車体に傷がついたり、機嫌の悪い運転手に嫌がらせをされることはよくあります。
危険を察知したセキュリティ担当(SFP)がすぐに現場に駆け付け、双方の政党の担当者と話し、対抗する政党のキャンペーン・カーが同じルートで鉢合わせしないよう、迂回させることに成功しました。こうしてSFPの迅速な対応により、大きな暴動に発展する危険を未然に防ぐことが出来ました。

<事例2>選挙キャンペーン妨害の企みを阻止

マザレ地区補欠選挙前の7月18日、マバティ二地域のセキュリティ担当(SFP)は、マバティ二地域の代表議員がある政党のリーダーと会合を持ち、対抗する政党の候補者のキャンペーンを妨害することを目論んでいる、という噂を耳にしました。
SFPはその情報の出所について独自に調べ、そのうわさが事実だと判明したため、コミュニティの中で影響力のある長老に相談しました。長老はすぐに事の重大さに気づき、フルマ警察署長に通報しました。
連絡を受けた警察署長も、こうした企みはおおきな暴力や紛争を引き起こす危険性があると判断しました。そこでマバティ二地域の代表議員と政党リーダーらとの協議の場を設け、マザレの補欠選挙を平和裏に行う、という合意を全員から得ました。それ以来、マバティ二地域では、選挙キャンペーンが、暴力も緊張もなく平和裏に行われたそうです。