*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。 

現地調査事業の結果より、そして再就職支援へ

<2014年9月掲載>

  •  南スーダンでは、昨年末に内戦が始まって以来、不安定な情勢が続いています。そこで、JCCPが今まで実施していた職業訓練事業のニーズ調査を開始しました。2014年4月/5月と職業訓練の修了生、ホテルやレストランのマネージャーと南スーダン労働省の職業訓練局長を対象にインタビュー調査を行ったところ、ホスピタリティ産業における雇用の厳しい状況が明らかとなりました。
  • 固定的な外国人顧客のいないホテル等では、紛争の影響で顧客数が減少しており、調査時点で仕事に就いていなかった修了生の約4割は、勤務先の経営悪化が原因で仕事を失っていました。
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  •  元修了生のA君もその1人です。CIMG3099.JPG
  • 「ホテルでしばらくウエイターとして勤務していたが、紛争が始まると、お客さんがいなくなってしまい、人員整理が行われ、仕事を失いました。1週間後に戻って来てよいと言われましたが、それから5ヶ月経った今でも呼び戻されていません。他のホテルに応募しても、営業状態がよくなるまで待ってくれと返事をもらうだけです。せっかくホテルの仕事を学んだので、働く機会が欲しいです。」
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  •  さらに、職業訓練局長へのインタビューによると、全般的にホテルやレストランの主要顧客である外国人顧客の減少により売上げが落ち込んでおり、また紛争開始後には新規投資が目立ってみられないことも明らかとなりました。
  •  このように、特に固定的な外国人顧客がいないホテルやレストランにおける雇用拡大は見込めず、今後すぐには新たなホテルやレストランが南スーダンで建設されることも期待できない状況となっていることが判明しています。またJCCPの職業訓練プログラム最大の強みであるきめ細かい指導をするためには、邦人職員が遠隔で事業を行う現在では実現が難しく、その為当面の間南スーダンでの職業訓練は中止と判断致しました。
  •  一方、元修了生のコメントの中には、引き続き仕事を求める切実な声も聞かれたため、2014年8月、現在職を失っている修了生に再就職に必要な綺麗に身なりを整える為のワイシャツを提供し、彼らが厳しい状況を乗り越えられるようにと応援のメッセージを届けています。
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  • ※こちらは民間資金で実施しております。
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