*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。 

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JCCPのスリランカでの活動(過去の事業)

JCCPは、2000年8月にコロンボにスリランカ代表事務所を設立して以来、様々な紛争予防事業に取り組んできました。その過程で、スリランカの深刻な地雷問題を目の当たりにしたことから、JCCPは日本で唯一の紛争予防専門のNGOとして、地雷問題に正面から取り組むことを決意しました。そこでJCCPは地雷除去テクニカル・アドバイザーの養成、現地における地雷除去員の訓練と地雷除去チームの編成を行い、地雷除去作業を実施してきました。

また、現地NGOであるセワランカ財団とNPC(National Peace Council)との共催で宗教間平和会議・市民平和会議を開催するほか、紛争予防・平和構築ワークショップを実施する等、民族融和やコミュニティ能力強化を促す事業にも取り組んできました。その後JCCPは、2006年に一連の活動を完了しスリランカでの活動を終えました。

その後もJCCPは、2007年から2008年にかけて、セワランカ財団に平和構築アドバイザーを派遣するなど、現地NGOとのパートナーシップに基づく現地の市民社会の能力強化支援に努めています。2009年10月の内戦終結をうけ発生した国内避難民のキャンプにおいては、キャンプ生活で深刻な栄養問題を抱えていた妊娠中の女性に対する支援を行いました。

JCCPは、現地の市民社会と築き上げたネットワークを生かしつつ、再び現地のニーズに応える形で現地事業も展開すべく、準備を進めています。

スリランカの紛争

スリランカには多数派のシンハラ人と少数派のタミル人という民族構成が存在し、この二つの民族の対立がスリランカの紛争の構図となってきました。多数派のシンハラ人によって政権が握られ、シンハラ人優位の政策が実施されると、タミル人はそうした状況に耐えかね、スリランカからの分離独立を要求するようになりました。

1976年にタミル人指導者によってタミル・イーラム解放のトラ(LTTE)が創設されると、スリランカ政府に対して武装闘争を開始しました。LTTEは北部を中心とするゲリラ先方に加え、スリランカの広範な地域でテロ行為を展開し、それに対してスリランカ政府軍は有効な手段を講じることができないために、内戦は長期化と複雑化という悪循環に陥っていました。

2002年2月にようやくスリランカ政府とLTTEとの間で停戦合意が成立したことで、約20年続いた内戦に一応の終止符が打たれ、和平交渉が進められることになりました。しかし、スリランカ政府とLTTEの間の対立は根深く、さらに2004年のスマトラ沖地震による津波の被害もあり、スリランカでは未だに社会的・経済的に不安定な状態が続いています。

そんな状況の中、2008年1月、スリランカ政府はLTTEと結んだ停戦協定を破棄することを正式決定し、スリランカは再び泥沼の内戦状態に陥ってしまいました。欧米の支援国の多くが、再び戦争を開始したスリランカ政府への抗議として支援を凍結したほか、紛争の被害により国内避難民が増加、さらにコミュニティの住民の間でも猜疑心や対立が深まる状況になるなど、状況は悪化しているのが2008年中旬現在の状況です。