*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

トルコ事業
メルスィン市における難民生活支援(事業背景・概要)

事業名 トルコ共和国メルスィン市におけるシリア・イラク難民生活支援事業
・開始時期:第1期事業(2016年10月~2017年4月) 
      第2期事業(2017年5月~9月)
・事業地 :トルコ共和国メルスィン県メルスィン市

日本紛争予防センターは、2016年10月より、トルコ共和国メルスィン市で生活するシリア・イラク難民1,316世帯(約8,778名)を主な対象に、Eバウチャー(電子マネーカード)を通じた食糧・生活用品の配布支援を行いました。

◆事業の背景

メルスィン市は、トルコ南部の地中海に面する湾岸都市です。トルコ国内の難民数の多い都市上位10位に入っており、未登録の難民を含めると約35~40万人のシリア・イラク難民が生活しています。メルスィン市にいる難民は、家賃の安さや職を求めて移動してくる傾向にあるものの、仕事は日雇いや季節労働などに限られることが多く、わずかな収入の大半を家賃と光熱費に充てざるを得ない状況です。十分な食糧や生活用品すら購入できず、安定した生活を手に入れることも困難です。親戚や近隣住民から食べ物の施しを受けながら、日々の生活を乗り切っている家庭も少なくありません。一方で、メルスィンで活動する支援団体の数が非常に限られており、同市に住む難民の多くがこれまで一度も支援を受けたことがないなど、支援の手が十分に行き届いていない状況にあります。

【使用】地図スクリーンショット②.png

◆事業概要

JCCPは、メルスィン市内の4地区(アクデニズ地区、イェニシェヒル地区、トロスラル地区、メジットリ地区)で暮らす、特に社会的・経済的に弱い立場にあるシリア・イラク難民を主な対象に、Eバウチャー(電子マネーカード)を通じた食糧・生活用品の配布支援を実施しています。Eバウチャーとは、日本でも広く普及している鉄道会社の発行する交通ICカードのように、お金をチャージしてその金額分を使用できるカードです。Eバウチャーを受け取った難民は、指定の店舗で生活に必要な最低限の食糧や生活用品などを、自ら選択し購入することができます。これまで厳しい生活を余儀なくされてきた難民自らが、買い物を通じて自由に選択する機会を得られることで、彼らの尊厳を守ることができる点も、この事業における大きな特徴です。当事業では、世帯の家族構成や生活状況の違いなどにも柔軟に対応しながら、困窮する難民たちの基礎的なニーズを満たし、生活環境を改善することを目指しています。

Eバウチャー.jpg

店舗で利用されるEバウチャー



提携店舗で買い物をする様子.jpg

 Eバウチャーを利用して食料を購入するシリア人男性



◆JCCPのこれまでのトルコでの活動

2015年11月~2016年4月までシャンルウルファ県シヴェレク郡において、社会的・経済的に弱い立場にある女性の能力向上を目的とした事業(女性のエンパワーメント事業)を実施しました。当事業では、トルコ人とシリア難民女性計150名を主な対象に、①衛生に係る物資の配布、②県が運営する女性文化センター(WCC)の施設改修、③女性達が日々のトラブルを回避しながら人間関係を築く為のコミュニケーション研修・啓発を実施しました。

【シリア難民について】2011年3月以降に起きたシリア内戦により、22万人以上が死亡。国連難民高等弁務官事務所によると、人口2,200万のうち520万人以上が国外で避難生活を送り、トルコ共和国では310万人以上のシリア難民が避難生活を送っています。


今回の事業は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成と皆様からのご寄付により行われています。